加工貿易

原料・半製品を輸入し、これを自国内で加工のうえ製品として輸出する事を加工貿易という。

加工貿易をより細かく分類し、能動的加工貿易・受動的加工貿易・通過的加工貿易に分ける事もある。それぞれの意味内容は下記の通り。

能動的加工貿易
他国より原材料や半製品を輸入して加工した上で輸出を行う
受動的加工貿易
自国の原材料・半製品を外国に輸出して加工を行わせた上で再輸入する
通過的加工貿易
自国では加工のみを行って、本来の輸出相手である第三国に再輸出する

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加工貿易は、中継貿易と異なり、加工の手間が追加されている分だけ付加価値が高まるため、有利な貿易である。

また、最終製品の行き先を輸出に頼る構造であるため、国内経済の変動に左右されにくく、大きな資本力と技術力があるのにも関わらず経済基盤の脆弱である国においては基幹産業となる。また、こうした条件を十分満たしていなくても、労働賃金が安く生産性が比較的高い国であれば成立しうる余地がある。さらに、原料調達を外国に依存しているため、コストに応じて調達先を変更できるのも利点だ。国内からの原料調達に依存した場合、コストを理由に取引を切る事が政治的にも困難になるからである。

一方で、世界経済の動向や国際政治に影響を受け、原材料価格の高騰に対して有効な策が少ない。しかし第二次世界大戦当時のブロック経済体制よりは国際政治の影響は少ない。

帝国主義の時代には、植民地を原材料生産地として発達した本国の加工貿易の例が見られた。たとえば産業革命の時のイギリスは、植民地もしくは半植民地の地域であったインドやエジプト、アメリカ南部などから原材料の輸入価格を安く抑え綿花を輸入し、そこや綿布や綿糸を輸出した。

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